黒澤建設の念い

黒澤の念い

遣水統括

私は、昭和46年に入社致しました。入社して間もなく何もわからない中で、現場を任され、当時社員だった職人さんの厳しい指導をいただきながら、 毎日掃除や墨出しや資材運搬や斫り等作業員として働き、夜は毎晩遅くまでドラフターでの施工図作成の日々でした。

特に今でも思い出すのは、自分の書いた施工図の間違いで、ダクトや配管等のやり直しや躯体の斫補修等など職人さんはじめ数多くの方々に迷惑をかけてきました。 施工図の重要性を身に染みて感じ、線一本の重みを痛感したことが今も忘れられません。

今は私が体験したような工期の長い余裕のある時代ではないですが、若いうちは、現場を走り回り上司や職人さんから墨だし一つから学びながら、 時間を惜しまず少しずつ施工図の要点を習得し間違いや無駄の無いそして職人さんがわかりやすい施工図を作成できるようになる事が現場管理業務においての第一歩だと考えております。

次に現場管理業務における1番重要なことはいうまでもなくお客様です。顧客満足を図る上でやらなければならない事は多くありますが、 特に完成した後この建物で毎日どのような生活をするかを想定しながら、機能面や維持管理面等を考慮し施工にあたること。 また設備は人間でいえば内臓であり、いつまでも丈夫で元気なものを提供することです。

日々の現場管理業務は顧客に対し感謝の心で顧客要求を掘り下げ、身近なことでいえば自分の家を建てるつもりでプロとして誠心誠意事に当たることが大事です。 その為には施主・設計者・ゼネコン始め職人さん等数多くの方々と日々のコミュニケーションが重要であり、思いを一つにしながら切磋琢磨し、 厳しさの中にも明るい職場環境に力を入れながら最善の解決策をもって業務を全うすることが重要です。 そして地元企業として引き渡した後においては、自分の子供を嫁がせた後と同じように責任をもって対応にあたる事が大事であり、当初予想していた建物内の生活を実感しながら、 またトラブル時のスピーディな対応も含め、不具合等を自ら確認することで、新たな成長と顧客との絆が更に強まる大事なことだと思っております。

最後に長きにわたり現場一筋に生きてきた中で、つらいことも多くありましたが、それ以上に竣工時関係者と酒を飲みかわしながら、張り詰めていた糸が切れるかのように、 酔いに浸りながら語り合い生きがいを感じた日々が思い出されます。 また上司そして同僚や部下に恵まれながら、施主・設計管理者・ゼネコン他、常に新たな人々と工事のプロジェクトの一員としてその業務に携わり、 その中で経験や知識が豊富でかつ、素晴らしい方々より数多くの指導をいただく事ができました。 仕事を通し人との出会いと信頼関係を築くことができたことは、私にとって大きなプラスであり財産であります。

これからも地元企業として信頼される企業であり続けていく為に、少子化や高齢化の中で益々厳しい受注競争が予想されますが、 これまでお世話になった地域の皆様にいくらかでも恩返しをして行く為に、企業としての使命を全うできる人材を育てていく事がこれからの責務と考えております。

取締役 設備本部 副本部長兼統括工事部長 鑓水 孝一

黒澤建設工業株式会社
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